リスティング広告/PPC
初心者でも安心!工務店広報のためのInstagram基礎知識
公開日:2022/08/04
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
SNSで情報収集をする今、工務店の広報活動として、必須なのはInstagramの運用です。
みなさんは、Instagramをどのくらい理解できていますか?
「なんとなく投稿している」
「いろんな機能があるのは分かるけど、使いこなせていない」
「インスタをもっと活用した集客をしたい」
そんな工務店広報担当者に、今回はInstagramの機能や、数字の見方などを分かりやすく解説します。
また、元工務店広報の経験談を踏まえたInstagramの上手な活用方法やゴッタライドのInstagram運用も合わせてお伝えします!
Instagramの機能とは?
もともとInstagramは、高画質でおしゃれに加工された写真を、共有するSNSとして使われてきましたが、今では多くの機能が追加され、より気軽に投稿や、情報を得ることができるようになりました。 高機能で便利なInstagramの機能を活用し、企業は様々な工夫を凝らし、集客をしています。 Instagramの機能を理解し、上手に使いこなすことが、集客の大事なポイントとなりますので、ぜひ覚えてください。 それでは、当社アカウントを参考にしながら、様々な名称を解説していきます。 おすすめの基本設定も紹介しているので参考にしてください。
①プロフィール写真
Instagramのアカウントを象徴するプロフィール写真では、工務店の場合、会社のロゴマークや、会社の名前を入れるといいでしょう。
また、会社の特徴である分かりやすい写真(家の外観や内観など)でもいいと思います。
ストーリー(24時間で投稿が消える機能)で、このプロフィール写真が他のアカウントと並んだ時に、瞬時にこの会社だと分かるプロフィール写真であれば一番いいです。
②ユーザー名
このユーザー名は日本語は使えず、半角英数字、アンダーライン( _ )、ピリオド( . )のみで作られます。
また、他のアカウントと同じものは使えませんので、少し工夫が必要です。
工務店の場合、会社名や自社ブランドの名前、地域名を入れるとよりユーザーに理解してもらいやすいです。
読み方が同じ数字を組み合わせたり、母音を連続させたりすると、独自性が出てお洒落にも見えますので、適当に決めずに、少し凝ってみてはいかがでしょうか。
③名前
ここは日本語で入力することが可能です。ただし、30文字までの表示です。
工務店の場合、社名と商圏の地名、業種を入れるとよりユーザーに見られやすくなります。
特に、地名を入れると、その地域の方にとっては、とても親近感を与えることができるので、オススメです。
④プロフィール
150文字まで入力が可能な部分です。
ここでは、自社に興味を持ってもらうための大事な部分になります。
どんなアカウントで、どんな情報を発信しているのかが瞬時にわかる文章構成が望ましいです。
ホームページで言うところの、ディスクリプションのような役割だと思ってください。
工務店の場合、どこで、どんな家づくりをしているのか、どんな特徴があるのか、改行をうまく入れながら記入するといいと思います。
また、ここではホームページのURLを入れることができます。
ホームページへ流入させるためにも、URLは必ず入れておきましょう。
⑤ハイライト
過去に投稿したストーリー(24時間で投稿が消える機能)をまとめて表示できる機能です。
このハイライト機能を使えば、情報をまとめて見せることができますし、ストーリー(24時間で投稿が消える機能)にはリンクも貼ることができるため、ホームページへ誘導することもできます。
工務店のハイライトの上手な使い方は、
- 「見学会」ハイライトをつくり、来場予約のサイトへ誘導させる
- 「ルームツアー」ハイライトをつくり、Youtubeへ誘導させる
- 「現場の様子」ハイライトをつくり、家ができるまでを一連で見せる
などをするといいと思います。
また、ハイライトはストーリー(24時間で投稿が消える機能)を何個も連続させてつくることができますが、多すぎてしまったり、あまりにも過去のもの過ぎてしまうと、見にくくなったり、飽きてしまうことがあるので、ハイライトは定期的に入れ替え、変更するようにしましょう。
⑥投稿
投稿は、ぱっと見て統一された世界観でかつ、きれいでいい感じに見えるということが重要です。
「何を投稿すればいいのか」
「どんな世界観の投稿をつくっていけばいいのか分からない」
という工務店広報の方はよく悩まれることだと思います。
Instagramの上手な投稿の仕方は、見た目だけで言うと、
●同じような色味でそろえる(赤系、緑系、茶色系…)
→統一感が出て見やすくなる
●投稿するジャンルをそろえる(植物だけ、内観だけ、外観だけ、キッチンだけ…)
→そのジャンルが好きな人が、過去の投稿も見てくれ、フォローされやすい
●グリット投稿をしてみる(3投稿で1つの写真に見える…)
→よりダイナミックに伝わり、わくわくする投稿になる
これらを意識して投稿してみると、より自社のInstagramが良くなるかと思います。
また、投稿には、通常の投稿のほかに様々な種類の投稿があるので、ご紹介します。
ストーリー
ストーリーは、24時間で消える投稿のことです。工務店がストーリーを使う場合、
- 見学会の告知や、会場の様子
- 現場の様子
- お施主様との打ち合わせ風景
- 会社の様子
などを載せるといいでしょう。
普段の投稿(24時間で消えないもの)内容とジャンルが違うものを投稿するとよりいいです。
普段の投稿では、施工事例をあげている工務店が多いと思います。会社のイメージやどんな人が働いているのかなどを、お客様に知ってもらうため、普段の投稿の中で、施工事例ではない写真を上げてしまうと、統一感がなくなり、誰向けのアカウントなのか分からなくなってしまいがちです。
ですので、ストーリーに投稿する内容と、普段投稿する内容と分けると、見るお客様により会社のことを知ってもらえるようになります。
お客様の興味関心に合う内容で、更新されるたびに見たくなるストーリーであればあるほど、ストーリーへのエンゲージメント(いいねや保存などユーザーの反応のこと)が向上し、上位表示や閲覧数も増えたりするので、普段の投稿だけでなく、ストーリーも定期的にアップしていきましょう。
リール投稿
リールは、最大30秒の動画投稿です。Instagramの音楽を利用して、簡単に動画を投稿することができます。
工務店の場合、リール投稿では、「30秒ルームツアー動画」をあげているところが多いです。流行りの音楽に合わせて、ルームツアー動画を投稿するといい家がさらによく見えるので、まだやったことのない工務店はぜひ取り組んでみてください。
1つ注意なのが、「ビジネスアカウント」である場合、使える音楽にかなり制限がかかってしまい、流行りの音楽が使えないということがおきます。流行りの音楽をどんどん使いたいという工務店の場合には、アカウントを「クリエイターアカウント」に変更しておくと、音楽に制限がかからないので、変更してみてください。
「クリエイターアカウント」に変更しても、分析機能のインサイトは見ることができるようですので、「ビジネスアカウント」で「ショッピングタグ」を使うことがなければ、「クリエイターアカウント」に変更するといいかもしれません。
まとめ投稿
まとめ投稿は、過去に投稿したものをまとめておくことができる機能です。
例えば、工務店の場合、リビングやキッチン、エクステリアなど様々なおうちの部分の施工事例を普段投稿するとしましょう。
キッチンだけの施工事例をまとめて見せたい場合に、まとめ投稿を利用して、キッチンだけの投稿をまとめておくことができるということです。
数多くの投稿をしていて、種類ごとに見たいというアカウントの場合は便利ですので、ぜひ活用してみてください。
IGTV
IGTVは1分以上の長い動画を投稿するときに使う機能です。
投稿する場合には、「IGTV」専用のアプリをインストールし、そこからInstagramのアカウントを連携させて投稿する必要があるので、少し手間ですが、1分以上の動画を載せたいという工務店であれば、活用してみてください。
インスタライブ配信
インスタライブとは、その名の通り、生配信ができる機能です。
インスタライブの良さは、画面越しでリアルタイムに、視聴者とコミュニケーションをとることができたり、特別な機材やアプリは必要なく、手軽にできることです。
工務店の場合、
- 見学会を開催する前日に、会場でライブ配信
- ライブ配信でプチセミナー
- インフルエンサーとコラボした対談
などをすると、お客様の反応がいいです。
ライブ配信をするときの注意点として、突拍子もなく始めると、誰も見てくれる人がいないということが起きますので、事前に予告はしておきましょう。
また、話す内容もしっかりと決めておかないと、視聴者がすぐ離脱してしまうので、事前の準備をしっかりとしておきましょう。
Instagramの分析機能のインサイトを使おう
ホームページをGoogleやYahoo!の検索で、上位表示させるために、SEO対策で、GoogleやYahoo!のアルゴリズム(ある規則や関連性に基づき、ユーザーの興味関心に合わせて最適に並べ替える方法のこと)を重要視するように、Instagramも、フォロワーを増やすためには、Instagramのアルゴリズムが重要になってきます。
Instagramの運用をしてフォロワーを増やして成長させていくことは、ただ単に投稿をすればいいというわけではなく、「インサイト」という、Instagramの分析機能を大いに活用してPDCAを回していくことが重要です。
「インサイト」を利用すれば、フォロワーを増やすために重要な、ユーザーの動向や数字を確認できるので、自社のアカウントの課題点が見つかり、やるべきことが明確になるので、しっかりとチェックするようにしましょう。
インサイトとは
まずはじめに、この「インサイト」をみるためには、アカウントを個人のプロフィールからビジネスプロフィールに変える必要があります。 変更のやり方は、Instagramの設定画面から簡単にすぐできますので、やってみてください。 なお、この「インサイト」はパソコンからは見ることができず、スマホからしか見ることができません。 さらに、データをダウンロードすることができず、表示できる日数は、3ヶ月分、各投稿のインサイトは過去2年分だけしか見ることができないので、データを蓄積しておくには、別途まとめておく必要があります。 Instagramインサイトでは、どのようなユーザー(性別、地域)が、何曜日、何時に、どのようなアクションをしたのかを詳細に分析できます。 では、「インサイト」でどのような数字が見れるのか、どういう風に見ていけばいいのかをご説明します。
リーチ数(リーチしたアカウント数)は、その投稿を見た人の数です。 ホームページで言うところの、ユーザー数と同じです。リーチ数
インプレッション数とは、その投稿が見られた回数のことを指します。ホームページでいうところの、セッション数や、ページビュー数と同じです。 1人の人が同じ投稿を5回見た場合、リーチ数は1、インプレッション数は5となります。インプレッション数
インタラクション数とは、プロフィール欄へのアクセス数や、プロフィール欄に記載してあるウェブサイトへのクリック数、電話ボタンタップなどの数字が見れます。インタラクション数
オーディエンスは、フォロワーの属性を知ることができます。 これらを知ることができます。オーディエンス
InstagramのKPI
他にも見れる数字がありますが、多すぎてよくわからなくなってしまうので、今回は、Instagramの運用で見るべき4つの数字の出し方、目安とする目標数字をご紹介します。
①保存率
Instagramで一番重要視すべきなのがこの保存率です。
保存率とは、投稿を見た人数の中で、どれだけのユーザーが保存したかという割合です。
保存率の出し方は、「保存数÷リーチ数×100」です。
ゴッタライドのインスタの保存率を見てみます。
上側は保存が2、リーチ数が264なので、保存率は、0.75%です。
下側は保存が2、リーチ数が97なので、保存率は、2.06%です。
同じ保存数でも、下側のほうが保存率が高いので、下側の投稿のほうが質が高く、いい投稿だと言えます。
保存率2~3%がいい投稿の目安だと言われていますので、ぜひ自社で運用しているInstagram投稿の保存率を調べてみてください。
ユーザーが保存をする心理として、
- その投稿を参考にしたい
- 行ってみたい、やってみたい、食べてみたい
- 誰かに教えたい
という心理があります。
保存をして、後で再度見返すという行動をするため、インプレッション数が上がり、いい投稿になるということです。
少し前のInstagramは、「いいね♡」をする(共感する)ことが多かったのですが、最近では、この保存を押す人が増えたため、Instagramのアルゴリズム的にも、保存率が高いものを発見の部分で表示させる傾向にあるようです。
この保存率をあげるための方法として、
- 後で見返したくなる投稿内容にする
- 保存を促す画像を入れる
このようなことが挙げられます。
保存率を上げるための方法の詳細は、また別のブログで解説したいと思いますので、お楽しみに。
②ホーム率
保存率と同じくらい大事なのが、ホーム率です。
ホーム率とは、フォロワーがフィード(タイムライン)からどれだけ投稿を見たのかという指標です。
ホーム率は、「ホームからのインプレッション数÷フォロワー数×100」です。
ゴッタライドのインスタ投稿のホーム率を見てみます。
上側は、ホームが90、フォロワーが1297ですので、ホーム率は6.93%です。
下側は、ホームが147、フォロワーが1297ですので、ホーム率は11.33%です。
下のほうがホーム率がいいので、下のほうが質の高い投稿だということが分かります。
ホーム率の目安として、
- 2000フォロワーまで:30%
- 2000~5000フォロワー:40~50%
- 5000~10000フォロワー:50%
が目安だと言われています。
ホーム率を高めるには、なかなか難しいところがあります。
なぜ難しいのかと言うと、Instagramの投稿は、時系列で表示されるのではなく、ユーザー同志の親密度順に表示されるようになっているからです。
親密度というのは、ユーザーが自社の投稿に対して、いいねやコメント、保存をすればするほど、親密度が高くなります。
ホーム率をあげれば、フォロワーが投稿を見てくれる確率が上がり、いいねや保存などをしやすくなります。
フォロワーからのアクションが増えれば、フォロー外にも表示されやすくなるため、アカウントを伸ばすことにつながります。
ホーム率を上げるためにできることは、「ストーリー投稿」です。
特にストーリー投稿の「アンケート」「質問」などフォロワーがアクションしやすい投稿をすることで、ホーム率も上がるようですので、ぜひ取り組んでみてください。
③フォロワー増加数
フォロワー増加数は、どのくらいフォロワーが増えたのかをみるものです。
インサイトから見ることができます。
上は6月1日〜28日の増加数です。28日間で2人増えました。
下は7月1日〜28日の増加数です。28日間で6人減りました。
フォロワー増加数は、次のフォロワー転換率で必要な数字ですので、とっておきましょう。
④フォロワー転換率
フォロワー転換率とはプロフィールを見た人に対する、フォロワー増加数の割合です。
フォロワー数を獲得するためには、投稿記事を見つけて、プロフィールを確認してからフォローするという流れが多いでしょう。
ユーザーはプロフィールの内容や、過去の投稿を確認し、フォローする価値があるかどうかを判断するので、KPIとして評価されています。
フォロワー転換率の出し方は、「フォロワー増加数÷プロフィールアクセス数×100」です。
上は増加数が2、プロフィールアクセス数が127なので、1.57%。
下は増加数が-6、プロフィールアクセス数が155なので、-3.8%。
目安として、フォロワー転換率が6〜8%だといいアカウントだと言われています。
フォロワー転換率を上げるためには、フォローしたくなるアカウントをつくる必要があります。
方法として、
- 投稿内容が分かりやすく統一する
- ハイライト機能を活かす
- 見やすいプロフィール文章にする
ことがいいようですので、ぜひ改善してみてください。
Instagramの用語を覚えよう
上記でご紹介したもの以外の、Instagramの機能や用語をご紹介します。
ぜひ覚えておきましょう。
ハッシュタグ#
ユーザーに発見されるためには、投稿の文章内にハッシュタグ#を入れることが必要です。投稿をカテゴライズして、ユーザーが検索したときに引っ掛かりやすくなります。
このハッシュタグは、ボリュームが大・中・小とあり、それらをうまく組み合わせることが必要です。
よく検索されるようなハッシュタグは、他のアカウントも使っているため、埋もれやすくなります。が、検索されやすいので、数個必ず入れておくべきです。
また、検索されないようなハッシュタグは、そのハッシュタグで検索したときに、自社が投稿したものが多く掲載されるため、見つけやすくなります。
独自のハッシュタグを数個入れておくのも必要です。
メンション
自社の投稿の中に、他の人のアカウントを@を付けて投稿することです。
そうすると、メンションされた相手に通知が届き、投稿を知らせることができます。
工務店の場合、メンションすることはそんなにありませんが、自社で何個もアカウントを持っている場合、他のアカウントも連動させたいときに使うといいかもしれません。
リポスト
他の人の投稿を自社のアカウントで投稿することです。
これは、専用のアプリを入れて使う必要があります。
工務店がリポストする場合、
- フォトコンテストをインスタで開催してお施主様の投稿をリポストする
- お施主様が投稿してくれた家の写真をリポストする
などの用途で使います。
カルーセル
1回の投稿で、複数枚の写真を投稿することができる機能のことです。
工務店の場合、カルーセル機能を使うのは、家づくりの解説などの投稿や、○○のまとめの投稿などで使うといいと思います。
写真だけが載っている施工事例を載せる際に、複数枚載せるカルーセルを使ってしまうと、最後までユーザーが見てくれない可能性があります。
間取りの説明や、家づくりの解説など、投稿画像にテキストが入っていると、最後までスクロールして読んでくれる可能性が高くなるので、投稿の内容によって、カルーセル機能を使うのか、どうかを考えて下さい。
CTA画像
CTA画像というのは、ユーザーに、フォローやいいね、保存などのアクションを促す画像のことです。
複数枚投稿のカルーセル投稿でよく見ると思います。
一番最後の投稿の画像に、
「この投稿がよかったらいいね押してください」
「あとで見返すには保存を押してください」
「気に入ったらフォローお願いします」
などのテキストとイラストが描かれた投稿を見たことがあるかと思います。
これがCTA画像です。
CTA画像はないよりあった方が、ユーザーにアクションをしてもらいやすいと言われていますが、CTA画像のデザインによっては変わらない場合もありますので、一度試しに入れてみて、どんな風にフォロワーや数字が、変化するかを見てみるといいかもしれません。
まとめ
工務店広報が知っておきたいInstagramの基礎知識ということで、Instagramの基本的な機能から、運用で必要な数字の見方について解説をしました。
いかがでしたか?
- プロフィール
- 投稿
- インサイト
Instagramがうまく運用できるようになれば、他社に勝つことができるといっても過言ではありません。
できることから少しずつ取り組み、集客に活かせるようにしていきましょう。