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小さな工務店がサイトリニューアルを成功させる秘訣
公開日:2022/05/30
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
予算も人員も少ない工務店にとって、効率のいいマーケティングは欠かせません。
その中心になるのが自社ホームページです。広告やSNS広告を通じて認知度を上げても、より詳しく知ってもらうためのホームページがイマイチだと、せっかくの反響を取りこぼしてしまいます。
本記事では、小さな工務店におけるホームページのリニューアルについて解説します。
- ホームページのリニューアルはいつすればいいの?
- サイトのリニューアル費用は、どれくらいかかるの?
- どんな会社にホームページ制作を依頼すればいいの?
など、
これからホームページ集客に力を入れていく工務店の経営者はもちろん、広報や営業の方にも売上アップに役立つ記事なので、ぜひ参考にしてください。
小さな工務店のホームページ戦略とは
スタッフが10名以下で、年間10棟くらいの工務店の場合、大手に比べてたくさんの課題を抱えています。
- 広報やマーケティングの専任者がいない
- 広告予算に限りがあり、リーチできる人が少ない
- SNSやYoutubeなど多くの媒体で、情報発信するには負担が大きい
- 施工棟数も少ないので、紹介できる実績も限られる
このような弱点がある一方で、働くスタッフの人がらやキャラクター、お客様との強い関係性など、大手とは違った角度から自社の強みや特徴を伝えられるでしょう。
事業規模が小さくても、ホームページで自社の魅力を伝える方法はあります。SNSの場合、情報がどんどん流れていってしまいますが、ホームページであればコンテンツを蓄積できるので、コツコツ継続できる会社が優位です。
会社の強みや、媒体の特徴を考えながら、ホームページ戦略を検討していきましょう。
「選択と集中」で、効果のあること、やりきれることに絞る
大手工務店やハウスメーカーとの違いは、圧倒的なリソースの差です。
使えるお金、割ける人員には大きな差があるので、小さな工務店が同じことをやろうとしても、とても無理があります。
小さな工務店がウェブ集客に成功するためには、いろいろなものに薄く広く手を付けてはいけません。
InstagramやYoutubeに着手したものの、他の業務が忙しくなってしまったり、すぐに効果を感じなかったりして、更新が滞ってしまうのは、かえってブランド価値を下げてしまうでしょう。
オンライン、オフラインともに各媒体を精査し、本当に注力すべきかどうか、ちゃんとやりきれるかどうか見直してみてはいかがでしょうか?
自社の強みが活きるところに絞って、予算やマンパワーを集中投下することが大事です。
ホームページにおいても、「選択と集中」は重要です。
いろいろな情報発信しようと思ってても、原稿などの素材準備ができず、中身が薄いコンテンツが多いとかえって逆効果です。
コンテンツの質を重視して、何に力を入れるかを考えましょう。
大手には出来ない、「自社の強み」の伝え方
小さな工務店がホームページで大手と戦うには、自社の強みの表現方法を工夫するのがポイントです。
大手の場合、当たり障りのない表現になってしまいがちですが、小さな工務店であれば、社長やスタッフの人間性やキャラクターを表現し、より親近感を伝えることを重視しましょう。
実際にお客様と会ったときにも、初対面ながらスムーズに商談が進みやすくなります。
工務店ホームページの場合、とくに表現したいのは、「デザイン性」「性能」「人柄」です。
事例とともにご紹介します。
家のデザイン性は写真で伝える
まず「デザイン性」を自社の強みとしてホームページで伝える場合、家でのライフスタイルが伝わるような写真や、おしゃれな家具を取り入れると自社でつくるこだわりの家のデザイン性の良さがホームページで引き立ちます。 地盤ネット株式会社様
家の性能は数字で伝える
次に「性能」を自社の強みとしてホームページで伝える場合、断熱性、耐震性、気密性、省エネ、創エネなど様々な家の性能があります。 これらを数字や表、グラフを用いてシンプルに表現すると、性能が苦手でキライな女性でも、家の性能をホームページで伝えやすくなります。 石井建設事務所様
スタッフの人柄は写真や動画で伝える
最後に「人柄」を自社の強みとしてホームページで伝える場合、笑顔のスタッフの写真や動画を載せましょう。 工務店を選ぶ決め手として、お客さまは営業マンとの相性で決めるということがあります。 「親身になって家のことを聞いてくれる人か」 「理想の家づくりについて相談しやすい人か」 お客さまはホームページに載っている顔や文章で判断します。 スタッフの人柄の良さがでるホームページにしましょう。 株式会社こだま様
工務店がホームページをリニューアルする目的とは?
リニューアルの目的を明確にすることで、制作会社とのやりとりがスムーズになり、かける費用を評価しやすくなります。
改めて、リニューアルの目的を明確化しておきましょう。
デザインをカッコよくしたい、情報が古いままの部分を新しくしたい、同業者の例を挙げてこんな感じにしたい、、、といった要望もあるでしょうが、それらはすべてコンバージョン(反響)を増やし、売上をアップさせることにつながるでしょう。
そうすると、
デザインについて検討するときも、好き嫌いではなく、反響獲得につながりそうかという視点で考えれば良く、シンプルになります。
反響を増やすために、今のホームページの課題はなにか、ゴールはなにかをしっかりと明確に決めておくことが大切です。
どんなコンバージョン(反響)獲得を目指すのか?
工務店ホームページの場合、ゴールとして考えられるのは主に4つです。
- 問い合わせ
- 資料請求
- 来店予約
- イベント来場予約
このゴールは、コンバージョン・ポイントと言われることもありますが、商談の流れの全体像を考えて設定します。
例えば、資料請求される方は、まだ情報収集段階で具体的な商談に至るには少し時間がかかります。
一方、イベント来場予約をされる方は、より熱量が高いと言えます。
どんな反響獲得をめざすのか、その後のフォロー体制も考えながら、ホームページのゴールを設計しましょう。
どうすればコンバージョン率が上がるのか?
ホームページを評価する指標として、コンバージョン率があります。
アクセス数(セッション数)に対する、コンバージョン数の割合であり、『反響率』と言い換えることもできるでしょう。
リニューアルではデザインを一新し、見た目を変えるだけでは不十分です。
目的である、コンバージョンを増やすためにはデザインだけでなく、ホームページの構造から見直すことをオススメします。
具体的には、コンテンツ構成や各ページのHTMLの記述方法です。
検索エンジンからの評価や、ユーザーの興味関心にもとづいた改善も実施したいです。
ホームページの裏側の技術的な話になりますが、見た目の改善だけではなかなかコンバージョン率は上がらないので、専門家と相談しながら進めましょう。
ホームページのリニューアル時期の目安は?
工務店がホームページをリニューアルするタイミングは3〜5年、と一般的に言われています。
ですが、
これは目安であり、更新がされていない放ったらかしのホームページは、ほとんど反響も無いので3年以内にリニューアルが必要なケースもあります。
一方、しっかりと更新されているホームページの場合、情報やデザインもメンテナンスされているので、5年以上経っても十分に機能していることが多いです。
費用対効果を考えるなら、定期的に改修を行い、ホームページに手間をかけましょう。
リニューアルが必要かを見極めるポイント
小さな工務店にとって、限られた予算を効率よく活かしたいでしょう。
制作費用も安くはありません。
今すぐリニューアルすべきなのか、それとも今は他のマーケティング施策にお金をかけるべきなのか、その見極めポイントをご紹介します。
①今のマーケティング戦略に合っているか?
ホームページは工務店にとって、集客の基盤です。
いくらチラシや広告におかけをかけていたとしても、集客の基盤となるホームページが会社のマーケティング戦略とかけ離れていたら、反響が取れず集客に失敗し、販促費がムダになってしまいます。
そうならないように、ホームページと自社のマーケティング戦略がマッチするデザインや内容にしましょう。
②ターゲット客層に合っているか?
ホームページでは、「誰に向けたページであるのか」を明確にすることが大事です。
工務店の場合、「30代の子育て夫婦」や「子育てを終えたアクティブシニア」などがターゲットになるでしょう。
自社が目指すターゲットが選んでくれそうなホームページになっているか今一度確認しましょう。
③自社がつくる家とデザインが合っているか?
ホームページのデザインと、実際に建てている家のテイストが異なる場合、そのギャップは致命的です。
仮にコンバージョンがあったとしても、ユーザーの期待には応えられないので契約に至ることはないでしょう。
住宅業界もどんどん変化しているので、提案するライフスタイルや扱う商材が変化しているのに、ホームページは以前のまま・・・という場合は、一致させるためにリニューアルが必要です。
④会社のブランドと合致しているか?
会社のブランドを表すものは、ロゴマークやキャラクターなどがあり、瞬時にあの会社だと想起させる便利なものです。
ホームページも会社のブランドをイメージさせるものでなければいけません。
ブランディングにおいて、どんな会社なのか一貫性のあるメッセージを届ける必要があります。
店舗や看板、スタッフのユニホームや立ち振る舞いも含め、ホームページと統一されたものか、意識しながらホームページを評価しましょう。
ホームページ・リニューアルにかかる費用
工務店の集客サイトであれば、その制作費用は100〜300万円が相場と言われています。
ホームページ制作に求められる技術やスキルが高度化しており、かかる人材レベルも高騰しているので、制作費用は以前よりも上がっています。
また、ホームページは簡単に他の会社と見比べられるので、あまり予算を削ってしまうと選択肢からすぐに外されてしまいます。
制作にかかる費用の内訳を詳しくご紹介します。
ホームページリニューアル費用の内訳 (参考価格)
ホームページリニューアル費用は、サイトの規模や制作会社によってさまざまです。
出された見積もりを見たときに、どの項目にどのくらい費用がかかっているのかをしっかりと把握することで、ホームページ集客に関しての意見が言えたり、契約した後の後悔を防ぐことができるので、しっかりとチェックしましょう!
ホームページ制作は、注文住宅を建てるのと工程が似ているので、みなさんの仕事の進め方を参考にするとイメージしやすいと思います。
項目 |
費用 |
備考 |
企画費用 |
約10万円~ |
ホームページリニューアルをする前に、今のサイトの問題点はどこか、どんな方向性にするのか、はじめに分析をするための重要な費用です。 |
デザイン費用 |
トップページ 約5~20万円
下層ページ 約1~10万円 |
このデザイン次第で自社の魅力がお客さまに伝わるかどうかが変わります。 |
コンテンツ 作成費用 |
1記事あたり 約数万~10万円 |
コンテンツ制作は、会社紹介や施工事例などの文章を書いたり、写真撮影や加工をします。 |
コーティング 費用 |
1ページあたり 約1~10万円 |
ホームページを作るうえで欠かせない作業です。美しいデザインや集客につながる便利な機能は全部コーディングがないと実現できません。 |
システム・ 環境構築費用 |
10万円~ |
お問い合わせフォームや特別な機能をホームページに入れたい場合にかかる費用です。 |
プロジェクト 管理費用 |
8~30万円 |
ホームページリニューアルに関わるスタッフのとりまとめや、スケジュール管理などを調整し、限られた期間の中で問題なく円滑に進めるための大事な作業です。 |
データ 移行費用 |
約10万円前後 |
リニューアルするホームページの規模やシステムによってデータ移行の費用は変化します。 |
ホームページ制作会社を選ぶポイント
小さな工務店にとって、予算も人材も限られているので、外部パートナーである制作会社選びはとても重要です。
ホームページ制作会社選びで失敗しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
リニューアルにあたって、優先することを決める
ホームページをリニューアルするとき、あれもこれもとやりたいことが溢れ、「予算オーバーしてしまった!」、「思うようなホームページができなかった…」など失敗してしまう工務店が多く見られます。
そんな失敗が起きないように、ホームページ制作会社を選ぶ際の以下の4項目を考えて、優先順位を決めましょう。
①予算
まず1つ目は、予算です。
予算をケチりすぎても良くないことは分かっていても、これ以上は出せないという上限もあるでしょう。
ひとまず目安となる予算と、これ以上は無理という金額を決めておき、打ち合わせを進めるのがおすすめです。制作会社と打ち合わせしながら調整しましょう。
ホームページ制作と、注文住宅を建てるのが似ていると紹介しましたが、ご要望と予算のバランスを考えながら仕様を決めるのと同じです。
お金をかけるべきところと、ムダにお金をかけなくてもいいところがあるので、メリハリをつけて考えましょう。
また、会社全体の年間の販促予算をふまえて、何に予算を振り分けるのかというバランスを考えるのも、良いでしょう。
②専門性
制作会社に「何を求めるのか?」と言い換えられるかもしれません。
最近は、ウェブ人材の採用を行っている工務店もときどきあります。
社内にデザインスキルを持ったスタッフ、ネット広告の運用ができるスタッフなどがいる場合、一般的な工務店とは制作会社に求めるものが違うでしょう。
小さな工務店の場合、ウェブ人材を採用するのは難しいので、社内に足りないノウハウや情報を持っているとか、汲み取って仕事をやってくれるなどコミュニケーション・ストレスが少ないなどの要素を重視するのもポイントになるでしょう。
③デザイン性
ホームページデザインに対し、どれくらいこだわるのか、も優先度を考える項目になります。
そこそこオシャレな規格住宅で満足されるユーザーもいれば、デザインにこだわりがあり細部まで作り込まないと納得されないユーザーがおられるのと同様です。
デザインにこだわる場合、デザイナーの作業時間や打ち合わせ回数がそのまま費用にも反映されるので、自社がデザインに対し、どれくらいこだわっているのかを自覚することで、自社に合った制作会社が選びやすくなるでしょう。
④公開後の運用
ホームページはつくって終わりではありません。
リニューアルしたら反響が一気に増えた!というケースは少なく、リニューアルを起点として、自社で更新したり、改善をし続けたりすることで反響獲得につながります。
目標達成に向け、ホームページの運用をどれくらい重視するかによってパートナーを選ぶ基準が異なるでしょう。
リニューアル後に、どんなサポートが期待できるのかも確認しましょう。
小さな工務店なら、こんな強みのある制作会社がオススメ
ホームページ制作会社は、世の中にあふれかえっています。数多くの会社からどれを選べばいいかわからないという方に向けて、ホームページ制作会社を選ぶコツをお伝えします。
以下のポイントを参考にしながら、ご自身の会社に合う、会社の集客に合うホームページ制作会社を選びましょう。
SEOへの知見があるか
ホームページの集客を成功させるためには、Googleの検索順位で上位表示できるサイトにしなければいけません。
より多くの人にホームページをみてもらうことで反響につながるきっかけになるので、SEO対策がしっかりとできるホームページ制作会社に制作を依頼しましょう。
工務店マーケティングへの知見があるか
ただきれいなホームページをつくっただけでは、物は売れません。
モノが売れるしくみ(マーケティング)のノウハウがあり、ホームページで勝てる戦略があるホームページ制作会社でないと、ホームページからの集客は見込めません。
制作会社の得意分野はなにか
デザインが得意な制作会社、サイト運用が得意な制作会社、ホームページ制作会社にはそれぞれ得意分野があります。
自社が伸ばしていきたい、改善していきたい課題もそれぞれあるかと思います。
それらの課題に対してホームページ制作会社の得意分野を活かすことができれば、集客も成功に近づきます。
どの会社がどんな得意分野があるのかを把握し、会社を選ぶようにしましょう。
実績はどのくらいか
ホームページ制作会社が作る実際のサイトをみて、工務店やリフォーム会社などの同業他社サイトがあるのか確認しましょう。
同業他社の実績が多くあれば、様々な事例を経験しているため、集客ノウハウが豊富で、あらゆる方法を提案し、サポートしてくれる会社であると予想できます。
費用対効果が期待できるか
ホームページは制作費だけではなく、公開した後の運用費用を合わせた上で、どれだけ集客ができるのか、どれだけ成約につながるかを考えることが必要です。
きれいでおしゃれなホームページをつくるだけで、会社の利益につながるホームぺージでなければ、ホームページをリニューアルする意味がありません。
長期的なスパンで、ホームページからどれくらい集客を目指すのか、成約につなげるのか明確な目標を設定し、それに合わせてホームページ制作費用も考えましょう。
人柄、社風など、相性は良さそうか
ホームページ制作会社と自社を結ぶ制作者側の担当者との相性はとても大切です。
ホームページを公開した後も、ずっと長くお付き合いをしていくのですから、相性の合わない担当者だと思うようなホームページが作れない可能性もあります。
また、家づくりをするお客さまが工務店の社風や理念などを気にするように、制作会社の社風も気にしておく必要があります。
制作会社の方針やポリシーなどが、自社のホームページづくりに影響する大事な要素となります。
まとめ
小さな工務店がサイトリニューアルで成功する秘訣についてお話しました。
いかがだったでしょうか。
- 自社の強みをホームページで伝える
- リニューアルの目的は反響を増やすこと
- ホームページリニューアルの最適な時期
- ホームページリニューアルにかかる費用
- ホームページ制作会社の選び方
についてお伝えしました。
高額な費用の掛かることですので、失敗はなるべくしたくはありませんよね。
以上のことを意識しながらホームページ制作会社を選び、ホームページリニューアルを成功させてください。