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工務店集客に使える!少予算でリスティング広告を始める方法
公開日:2021/11/02
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
工務店がホームページ集客に取り組むにあたって、ネット広告を実施されている方も多いでしょう。
紙の広告であれば成果物を手に取ることができますが、ネット広告はよく分からない・・・と不安かもしれません。
本記事は、予算は少ないけれどネット広告をやってみたい、過去にネット広告にチャレンジしたけれどうまく行かなかった、という方に、初歩的なところから分かりやすく解説します。
工務店が少予算でリスティング広告を始めるための基礎知識や進め方について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告とは
インターネット広告の代表的なものとして、リスティング広告が挙げられます。
リスティング広告は、検索連動型とコンテンツ連動型に分類できます。
検索連動型広告
GoogleやYahoo!で、キーワード検索をしたときに表示される広告です。
ネット広告の代表的なものと言えるでしょう。
リスティング広告=検索連動型広告として扱われることも多いです。
検索キーワード、広告文、クリック単価などの設定を行い、その広告の品質スコアによって表示順が決まります。
広告を表示するエリアの絞り込みや、1日の予算設定なども行えるので、少ない予算でも始めやすいです。
月に数万円くらいの予算からスタートできますが、あまりに予算が少なすぎると他社の広告に埋もれてしまったり、効果検証できなかったりします。
工務店の場合、月に10万円くらいの予算からスタートするのがおすすめです。
コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)
外部のホームページに、バナー広告などが表示されるタイプの広告です。
ディスプレイ広告と言われることもあります。
ホームページのコンテンツに応じて、表示されるコンテンツが変わります。
検索連動型広告は、検索ニーズを持った人に直接アプローチするのに比べ、コンテンツ連動型広告は潜在層にリーチする目的で使われることが多いです。
PPC広告って、検索連動型広告のこと?
「PPC広告」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは「Pay Per Click」の略で、クリックされるたびに支払いが発生するという課金方式について使われます。
検索連動型広告はクリックがあるたびに課金されるのでPPC広告に含まれるので、同じものとして扱われがちです。
しかし、他の広告でもクリック課金型のものはあるので、厳密に言うと、PPC広告=検索連動型広告ではありません。
SEOとリスティング広告の比較
SEO(検索エンジン対策)も、アクセスアップの方法として挙げられます。
リスティング広告とSEOでは、それぞれ特徴があります。
一般的に、費用をかけてもすぐに成果を出したい場合にはリスティング広告、中長期的なコスパを重視するならSEOと言えるでしょう。
状況に応じた使い分けをしましょう。
|
リスティング広告 (検索連動型広告) |
SEO |
即効性 |
高い |
低い |
表示順位 |
コントロールしやすい (設定、品質スコアによって決まる) |
コントロールしづらい (Googleのアルゴリズムによって決まる) |
クリック率 |
低い |
上位表示されると 高い |
費用 |
有料 |
無料 |
持続性 |
低い |
高い |
低予算のリスティング広告なら絞り込みがポイント
広告に使える予算が限られている、まずは低予算から始めてみたい等、限られた条件の中で集客の仕方を工夫されていることでしょう。
イメージとしては、予算が月10~30万円くらいの工務店がリスティング広告を始める際のポイントを整理し、解説します。
目的の確認と、目標設定
広告にはブランディングや認知拡大を目的とする場合がありますが、ここでは『新規反響の獲得』としましょう。
お問い合わせや資料請求、イベントの来場申込みなどの反響獲得を目指しましょう。
過去の実績から目標CPAを設定する
今までの販促費から反響1件あたりの獲得コストを計算しましょう。
「お問い合わせ」なら1件あたり◯◯◯円、「資料請求」なら1件あたり◯◯◯円とオファーごとに集計できればベストです。
もし、細かなデータは取っておらず、集計するのが難しい場合は『年間の販促費 ÷ 年間の反響数(合計)』で良いでしょう。
過去の獲得コストをベースに、リスティング広告の結果を評価すれば、もっと予算を投入しても良いのか、改善すべきなのかを判断する基準になるでしょう。
Googleの検索連動型広告に絞ってスタート
検索連動型広告とコンテンツ連動型広告がありますが、ニーズが顕在化したユーザーを対象にした検索連動型に絞って進めましょう。
また、広告の出稿先媒体はGoogleとYahoo!がありますが、それぞれ管理画面があり、それぞれの媒体で広告が表示されるような設定ができます。
少予算で始めるなら、どちらか1つに絞り、予算を増額するタイミングで媒体を増やすことを検討すれば良いでしょう。
一般的に、Yahoo!広告は40~50代、PCユーザーが多く、Google広告は比較的若い世代のスマホユーザーが多いと言われています。
リフォームを狙うのであれば、Yahoo!広告も良いかもしれませんが、住宅の一次取得者をターゲットにする工務店であれば、Google広告がセオリーと言えます。
ターゲティングで、ユーザーを絞り込み
Google広告では、広告の配信対象者を指定することができます。
年齢や性別など、ユーザー属性や関心のあるジャンルなどをGoogleが類推するデータに基づいて、ターゲットの絞り込みができます。
あまり細かく絞り込みしてしまうと、対象となるユーザーが少なくなりすぎてしまう可能性があるので、地域密着の工務店であれば、「地域」の絞り込みを行い、必要に応じて「曜日・時間帯」や「デバイス」の指定をするのがおすすめです。
地域、エリアの絞り込み
都道府県や市区町村の指定、もしくはある点を中心に半径◯km のエリアを指定することができます。
施工エリアが限定される工務店にとって、この地域の絞り込みは必須と言えるでしょう。
最初は商圏全域を対象にせず、中心となるエリアを指定して、広告予算を増やすタイミングで配信エリアを見直すという方針もおすすめです。
検索ニーズ、キーワードの絞り込み
検索連動型広告を出稿するにあたって、どのようなキーワードで検索した際に広告を出稿するか、指定できます。
反響に繋がりそうなキーワードをあれこれ挙げると、膨大な数になってしまうかもしれませんが、最初はありとあらゆるキーワードで始めるのではなく、対象とするユーザーを絞り込み、HOTなキーワードから始めてみてはいかがでしょう。
リスティング広告は、代理店に外注すべきか?
リスティング広告を始めるには、アカウントを作成しキーワードや広告文などの初期設定を行います。
そして広告が適切に出稿されているかをチェックしたり、改善したりするなどの運用を行います。
アカウントを作成すれば、誰でも管理画面は触れるので、未経験の方でもリスティング広告は始められます。
しかし、リスティング広告のことを学び、広告の設定を検討し、管理画面の操作方法をマスターするには、それなりの努力と時間が必要です。
もし、社内で誰かが担当するとしたら、その担当者の時間をリスティング広告に使うべきか、他の業務に使うべきかの判断になるでしょう。
少ない予算での広告運用ですので、あまり外注費はかけたくないと思いますが、専門家に依頼したほうが効率的なこともあるので検討してみてください。
運用手数料は、広告費の20%が目安
広告運用を外注した場合、代理店は広告費の20%の費用がかかるのが一般的です。
ただし、手数料の最低金額が決まっていることも多く、それぞれの代理店によって差があります。初期費用がかかる会社もあれば、無料の会社もありますし、最低の契約期間が決まっているケースもあります。
代理店に委託するのを検討する際には、初期費用、運用費用、契約期間の指定、レポートの有無を確認しましょう。
リスティング広告の管理は、ほぼ人件費です。
運用コストが低ければ良いというものでもないですし、担当者によって大きな差があるので、ウェブ会議などで打ち合わせをしてみて相性を確認するのもおすすめします。
まとめ
これからリスティング広告を始めようか検討している方に向けて、低予算での進め方についてご紹介しました。
月10~30万円くらいの予算で工務店がネット広告を始めるなら、Googleの検索連動型広告からはじめましょう。
広告の配信エリアを絞り込むことで、ムダ撃ちを減らすことができます。
また、リスティング広告を始めるにあたって、どれぐらい手間がかかるかを考えて、外注化するかを検討しましょう。
過去の実績に基づいて、目標となるCPA(反響1件あたりの獲得コスト)を定め、結果を評価しながら、会社の販促費をどこに投入すべきか判断していきましょう。