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工務店、リフォーム会社のDXの進め方
公開日:2021/07/08
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
DXの導入事例は、大企業の事例ばかりで身近に感じない・・・
工務店やリフォーム会社のDX事例が知りたい・・・
そんな方に向けて、建築会社がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進める手順についてご紹介します。
DXとは『ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』という概念です。
社内にITを浸透させ、より競争力を高めていくのにお役立ていただければ幸いです。
DXを推進する3つのステップ
DXは3つのステップで進めましょう。
工務店やリフォーム会社にとって、いきなりステップ3のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現するのは難しいかもしれませんが、今のうちからステップ1や2を進めておくことで、来たるべきタイミングに備えることができるでしょう。
デジタライゼーションデジタル・トランスフォーメーション
ステップ1 |
ステップ2 |
ステップ3 |
デジタイゼーション |
デジタライゼーション |
デジタル・トランスフォーメーション |
紙などアナログ情報をデジタルに置き換える |
デジタル化した情報を使って既存業務を行い、効率化する |
顧客に新たな価値を提供する |
ステップ1:デジタイゼーション
デジタイゼーション(Digitization)とは、企業の部分的なデジタル化のことです。
具体的には、今まで紙などアナログで扱っていたものをデジタルデータで管理するようなことが挙げられます。
工務店やリフォーム会社ならば、まず『ペーパーレス化』です。
図面や打ち合わせ資料など、紙の方が扱いやすいという点もあるでしょうが、手書きしたものをスキャンして打ち合わせ資料として記録するなどの対処法があります。
FAXをやめてメールで図面を送る、というのもデジタイゼーションの一例です。文字が潰れて読み取れないのでFAXを再送する、なんて作業がなくなるのもデジタイゼーションのメリットでしょう。
正直言って、デジタイゼーションだけでは、メリットを感じづらいです。
早くアナログ情報をデジタル化し、データが蓄積するための環境を整え、次のステップであるデジタライゼーションに進めましょう。
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ステップ2:デジタライゼーション
デジタライゼーション(Digitalization)とは、デジタル化した情報を使って既存業務の効率化を図るとりくみです。
デジタルツールやITシステムを活用し、業務フローやプロセスを最適化します。
その結果、作業時間が短縮したり、情報共有ができたりして、今まで担当者ごとにバラツキがあった業務品質が標準化するなどのメリットが生まれます。
建築会社におけるデジタライゼーション事例
工務店やリフォーム会社における事例と、その効果を紹介します。
- 現場管理ツールの導入
担当者以外の人が、最新の現場情報を確認できるようになり、現場が見える化する。 - 電子契約
印紙代の削減ができ、契約書の管理が楽になり、外出先からの対応ができるようになる。 - 社内マニュアルや動画による人材育成
社員が増えるたびに行う研修や教育はコンテンツ化する。ロープレなども動画にすることで早期戦力化できる。 - MA(マーケティング・オートメーション)ツールの導入
購買意欲の高い見込み客を見分けられるようになり、注力すべき相手があぶり出され営業効率が上がる。 - CTIシステムとCRMの連携
電話着信があったときに顧客データベースと連携することで「お電話ありがとうございます、◯◯◯さま!」など、個別対応がスムーズにできる。
ステップ3:デジタル・トランスフォーメーション
3つ目のステップであるDX(デジタル・トランスフォーメーション)は、デジタル化によって顧客に新たな価値提供を行います。
既存のビジネスモデルの一歩先に進むことで、差別化や競争優位性を確立することができるようになります。
「いままで通り」という概念を捨てて、大きく変革することになるでしょう。
工務店におけるDX事例
工務店におけるDX化は、これから進んでいくので未来像も含まれますが、こんな世界観が考えられます。
- 住宅展示場に行かずに、建物を体感
既に動画コンテンツ化などが進んでいますが、体感できるレベルはますます向上するでしょう。 - 資金計画、土地探し、建築家探しがシームレス化
家づくりを検討し始めたユーザーの購買プロセスが短くなり、かつ失敗する確率が低減するような買い方ができる。 - 営業ゼロのリフォーム事業部
アフターの仕組みを整えることで、自社で家を建てた方の顧客化を実現。 - 職人への発注業務の最適化
天候、現場、職人さんのスキルを踏まえ、ムダが無いようスケジュールを組み、職人さん側も収入が安定するようになる。
リフォーム会社におけるDX事例
リフォーム会社におけるDX化は、これから進んでいくので未来像も含まれますが、こんな世界観が考えられます。
- リアルタイムでの見積り提出
現調から見積り提出までの時間を大幅に短縮し、伺ったその場で見積り提出ができるようになる。 - 訪問、現調せずに契約
工事の種類にもよりますが、オンラインで契約を済ませて、施工のときしか訪問しない業務フロー。 - 住宅の売り時、シミュレーション
老後の生活から逆算し、いつ建物をメンテナンスし、いつ手放すのが良いのかが分かる。買取再販事業にも展開できる。 - お客様と営業マンの相性を最適化
見込み客の趣味嗜好を把握する精度が上がり、相性のいい営業マンを担当につけ、契約率が上がる。
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まとめ
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の進め方について紹介しましたが、いかがでしたか?
規模の小さな工務店やリフォーム会社にとって、DXというと、とてもハードルが高いものに感じてしまうかもしれませんが、まずペーパーレスを行い、デジタル化によって既存業務の効率化から始めれば大丈夫です。
今からIT化を進めて、全社員が業務効率化を考えられるよう文化をつくっていきましょう。
DXは、いずれどの企業でも標準化される企業変革です。
外注任せではなく、企業自らが取り組み、改善し続けましょう。