ホームページ制作
工務店・リフォーム会社のDXが進まない理由!3つの観点と対処法!
公開日:2021/07/06
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
関連記事である「工務店、リフォーム会社のDXとは?」をお読みになれば、これからの住宅会社にとってDX化が欠かせないことはお分かりでしょう。
『ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』というDX(デジタル・トランスフォーメーション)の概念は理解したものの、どのようにDXを進めたらいいのか悩ましいところです。
本記事では、工務店やリフォーム会社において、DXが進まない理由を解説します。
経営資源である「ヒト・モノ・カネ」という観点から、うまくいかない原因を紹介するので、対処法を知るヒントも得られるでしょう。
どんなところからDXを推進したらいいのか、参考にしてみてください。
DXが進まない理由その1:「ヒト」問題
DXを進めるためには「ITの浸透」が前提条件です。
ハードウェアやシステムに、いくらお金をかけても使いこなすのはヒトです。
多くの工務店やリフォーム会社では、今までITの浸透にたくさんチャレンジしてきたでしょう。
改めて、その失敗パターンを整理し、4つに分類してみました。
過去に失敗したシステム導入のトラウマ
多額のシステム投資を行ったが使いこなせなかった・・・、そんな失敗を繰り返してきた経営者にとって、IT投資はとても勇気が要ることでしょう。
システム会社のプレゼンを見て「こんなことがウチの会社でも出来れば!」と感動して、リースまで組んだのに、ぜんぜん使えなかった。
データ入力ができずに機能しなかった顧客管理システム、スキルを習得せず使われなかったプレゼンソフト。
もし、システムに使ったお金を他に使っていたら・・・と、思い出したくない過去になっているかもしれません。
また、ウチは「ITが浸透しない会社なんだ」と苦手意識ができてしまって、前向きに考えられない状況になっているかもしれません。
IT化すると、仕事が増えるという反発
ITが浸透すると「業務の品質が上がり、生産性が向上する」と経営者は考えます。
しかし、新たなITツールを使うよう指示された担当者は、データを整理し、新しい操作方法を覚え、トラブルが起きたときにはその都度対処しなければなりません。
最終的には、楽になる日が来るのかもしれませんが、「目の前の業務をこなすことを優先したい」というのが本音でしょう。
経営者と担当者では、目線が違います。
経営者が良かれと思って購入した新しいITツールですが、担当者にとって迷惑以外の何ものでもないのが現実です。(悲)
属人化している業務と、従来のやり方で困っていないという思い込み
工務店やリフォーム会社において、営業、設計、現場管理など組織化を進めていくと「◯◯◯の業務は、◯◯さんしか分からない…」という属人的になりがちです。
社内の情報共有を進めようとすると、担当者が自分の聖域を守りたい気持ちとぶつかることもしばしばです。
そして、「今までこのやり方でやってきたので…」という理由で、現状困っていない、変わらなくていいという思い込みがIT化を阻んでいるケースもあるでしょう。
経営者と担当者のギャップを埋めないと進んでいきませんね。
根気よくITを浸透させる人材がいない
システム導入は、お金を払って購入することよりも、そのITツールを使いこなせるようにすることに多くの労力が必要です。
お金だけでは解決しません。
社内で推進役を決め、権限移譲するなどして会社としてバックアップしなければ、ITは浸透しません。
ITが得意かどうかよりも浸透した結果、業務がどのように進化しているかを経営に近い目線でイメージできる人が担当するのをおすすめします。
DXが進まない「ヒト」問題への対処法
工務店やリフォーム会社のDXを進めるためには、経営者が自ら積極的に関わりましょう。
今までのIT投資がうまく行かなかった原因は、以下の3つです。
- 業者にお金を払えば、なんとかなると思っていた
- ITツールを操作する担当者との価値観のズレ
- 未来像を担当者と共有するコミュニケーション不足
経済産業省の資料でも、DXを推進するには経営者が積極的に取り組むことが欠かせないと言われています。
この機会に「ヒト」問題に取り組んでみてはいかがでしょうか?
DXが進まない理由その2:「モノ」問題
DXを進めるためには、IT環境やシステム、各種データなど「モノ」の適正化が必要です。
工務店やリフォーム会社で起きている『あるある事例』を紹介しながら、対処法を解説していきます。
データのデジタル化が進んでいない
工務店やリフォーム会社において、紙で管理している情報が非常に多くあります。
メーカーのカタログや仕様書をはじめ、お客様の図面や見積り、契約書など社内だけでは保管しきれず、別に書庫を借りている会社もあります。
- 保管場所が必要
- 検索性が悪く、すぐに見つからない
- 情報共有が難しく、重複やヌケモレが起きやすい
上記のように、紙での管理にはデメリットが多くあります。
DXというと身構えてしまうかもしれませんが、その第一歩は紙をやめて情報をデジタル化することから始めてみましょう。
データの一元化、共有化が進んでいない
エクセルを使って情報管理しているものの、最新版がどれか分からない、もしくは最新版を確認するには担当者から毎回データを送ってもらっている。
そんな運用をしているケースもあります。
『誰でも、どこからでも、最新の情報にアクセスできる』環境ができているかを基準に考えてみましょう。
「会社に戻らないと分からない…」というシーンを無くし、即時対応できるようにしていきましょう。
また、工務店やリフォーム会社においても、テレワークの可能性を広げたいですね。
システム間のデータ連携ができていない
顧客管理、見積り管理、現場管理など目的に合わせて別のシステムを導入しているケースも多いでしょう。
各システムを使うタイミングや担当者は別かもしれませんが、その都度、お客様情報を手入力しているたら非効率です。
システムを導入することで業務効率化を図っているのに、二度手間な業務が発生しているとしたら要確認です。
担当者は(こうゆうもんだから手入力するのは仕方がない…)と、素直に受け止めてしまいがちですので、非効率な作業に気付き、問題提起できるような文化をつくっていきたいです。
IT環境が劣悪
「スピードが遅い、調子が悪い」と言いながら、7~8年前のパソコンを使い続けていることがあります。
パソコンは消耗品ととらえ、少なくとも5年ごとに買い替えましょう。
また、ディスプレイも複数設置がおすすめです。
「右の画面を見ながら、左の画面に入力する」なんて使い方ができるので、生産性が上がります。
現状、とくに困っていないから・・・と思われがちですが、環境整備はとても重要です。
DXが進まない「モノ」問題への対処法
DXを進めるために必要なのは、「情報のデジタル化」と「環境整備」です。
『誰でも、どこからでも、最新の情報にアクセスできる』環境をつくること、今よりももっと効率化できるんじゃないかと常に問題意識を持つことが重要です。
リフォーム会社に特化したウェブ集客支援サービスのページはこちら
DXが進まない理由その3:「カネ」問題
DXを進めるには、お金がかかります。
もちろん、会社の規模に見合った投資でなければ支出することはできませんが、何にいくらぐらい使うのが妥当なのかが分からない、という問題もあるでしょう。
過去のIT投資への失敗もあるでしょうが、DXを成功させるお金の使い方について紹介します。
そもそも、予算を組んでいない
年間の予算計画は立てていると思います。
工務店やリフォーム会社であれば、集客にかかるマーケティング費用については予算化しているのに、DXを含めIT関連について予算化していない会社があります。
予算を計上していないので、そもそも予算が無いとか、他の予算を削ってDXに充てるといった、行きあたりばったりの対応になります。
売上の◯%は、IT関連に充てる、その予算の中でパソコンなどのハードウェアを買ったり、システムの導入費用にしたりする、という考え方がおすすめです。
費用対効果がイメージできない
過去の失敗を振り返ると、費用対効果がイメージできなかったことが挙げられるでしょう。
そのプレゼンソフトを使えばどれくらい売上がアップするのか、そのシステムを導入すればどれくらい作業時間が減るのかという「効果」を具体化しましょう。
また、「費用」はお金の支出以外に、そのツールを使いこなせるようになるには、どれくらい人的コストがかかるのか、も検討しましょう。
そこまで検討した上での話であれば、社内で反対意見があったとしても、しっかりコミュニケーションが取れるはずです。
DXが進まない「カネ」問題への対処法
まず、DXに関する年間予算を決めるところから始めましょう。
そして、費用対効果を具体的に考え、経営者だけではなく、関連する業務に関わる担当者とも相談しながらDXを進めることで、それぞれの目線を合わせていくことができます。
また、IT導入補助金などを活用すれば支出負担を下げられるので、各種補助金についても常に情報収集をしておきましょう。
参考:IT導入補助金
まとめ
DXが進まない理由について、「ヒト」、「モノ」、「カネ」という観点から紹介しましたが、いかがでしょうか?
ITに対し、苦手意識の強い工務店やリフォーム会社にとって、DXが進まないを理解することで、どのように対処すべきか、解決のヒントになれば幸いです。
社会の流れとしてDX化はますます進みます。
自社にあった方法で実現できるようチャレンジしていきましょう。